日本ゼオンは8月23日、CVCを運営する子会社Zeon Venturesを通して、LFP(リン酸鉄リチウム)電池向けの正極材料を開発する米国スタートアップである Mitra Future Technologies(Mitra Chem社)に投資したと発表した。
同社は、今回の投資と並行してMitra Chem社との協業の可能性を検討していく。
Mitra Chem社は、独自のAI機械学習アルゴリズムを用いてLFP電池向けの正極材料を開発し、米国で大規模な商業生産を目指すスタートアップとなる。また、LFP電池よりも更にエネルギー密度を上げることができる高容量かつ低コスト次世代正極材用の開発を進めている。
同社は、EV化による持続可能なモビリティ社会への移行を加速させるため、Mitra Chem社の電池材料に適した電極プロセス開発を支援する。具体的には、同社が培ってきたバインダー設計技術、リチウムイオン電池評価・解析技術を駆使し、Mitra Chem社の正極材料に適した「環境に優しく低コストな電極製造プロセス」を提案することでMitra Chem社の更なる成長を支援する。
同社は、持続可能な社会への貢献と社会にとってなくてはならない製品・サービスの提供を目指し、今後も、重点4分野(「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」)でスタートアップへ投資するとともに成長を支援し、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。
2023年08月24日