横浜ゴムは2月7日~8日に北海道旭川市のテストコース「北海道タイヤテストセンター」(TTCH)でスタッドレスタイヤの性能を体感する試乗会を開催した。
試乗会では「アイスガード7」の特徴である「よりちゃんと曲がる(旋回)・よりちゃんと止まる(制動)」をテーマに氷上と雪上で同様のタイヤ・自動車でテストを行い、「アイスガード7」に搭載した技術が相反する氷上性能と雪上性能の向上に大きく貢献していることを体感した。
性能評価は、新設された屋内氷盤旋回試験路で氷上での旋回性能の比較、総合圧雪路で雪上スラローム走行を行い、舵角量やグリップの立ち上がり方などを比較、屋内氷盤試験路で氷上での加速感や制動距離を比較した。
まず、屋内氷盤試験路で「アイスガード7」とアイスガード7と同様のウルトラ吸水ゴムを用いた氷上性能に特化し、縦溝が大きく入った「氷上特化タイヤ」、並びにウルトラ吸水ゴムを用いた溝がない「スリックタイヤ」の3つのタイヤで、マイナス3度の低温の氷盤路を使用して性能比較を行った。
評価ポイントは加速感、制動感、制動距離などで、制動距離は時速30キロ前後でブレーキを踏み、どの程度の距離で停止するか比較した。「アイスガード7」はブレーキ開始後16mで停止、「氷上特化タイヤ」は15m、「スリックタイヤ」は28mで停止した。
「アイスガード7」は、接地面積、ブロック剛性、溝エッジ量を増加などにより、氷上性能が向上しているが、氷上に特化している「氷上特化タイヤ」と比較すると若干制動距離が伸長した。
一方、スリックタイヤは構造上接地面積が大きく増加しているが、溝もサイプも、エッジもないため、結果として氷上性能が悪化する結果となった。
続いて、屋内氷盤旋回試験路では、約20キロの速度で旋回試験路を周回し、旋回性や1周にかかるラップタイムを測定した。
「アイスガード7」と「氷上特化タイヤ」のタイムは平均19秒となり、ハンドル操作時ではグリップが効き、舵角も小さく、操作性も高かった。一方、「スリックタイヤ」は平均23秒となり、旋回時に横滑りが始まり、ハンドルの制御が効かない状態になる事が多かった。
雪上スラローム比較では、総合圧雪試験路を40キロから50キロの速度でスラローム走行し、発進トラクション、加速感、旋回グリップなどを比較した。
「アイスガード7」は40キロまで旋回加速が可能であり、グリップ力もあり、かつ
2023年09月19日