経済産業省がまとめた23年1~6月のゴム製品生産・出荷金額によると、出荷金額は1兆2597億5421万6000円で前年同期比12・3%増となった。
ゴム製品の大口需要先である自動車業界については、23年1~6月の国内生産は432万3975台で同19・0%増となった(日本自動車工業会調べ)。半導体の部品不足の影響が徐々に和らぐなかで、自動車各社の生産計画も回復基調にあり、上半期の国内生産は2桁増となった。さらに、原材料やエネルギー価格の高騰を理由に、ゴム企業各社が製品の価格改定を実施していることも金額の増加を後押しした。
製品別の内訳は、自動車用タイヤは7096億5762万3000円で同18・4%増、ゴムホースが693億2775万6000円で1・1%増、工業用ゴム製品が3679億1038万2000円で同7・1%増、プラスチック製履物が93億8980万7000円で同6・0%増と前年実績を上回った。その一方で、ゴムベルトは349億3464万1000円で同6・6%減、ゴム製履物は153億5114万円で同3・4%減と前年実績を下回るなど、製品によって状況はまだら模様だ。
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