三井化学は8月31日、同社が開発した海水から抽出したミネラル成分から生まれた新規複合材「NAGORI」が、パナソニックの新型シェーバー「ラムダッシュ パームイン」ES-PV6Aの筐体に採用されたことを発表した。
「ラムダッシュ パームイン」は、手のひらサイズに5枚刃テクノロジーを凝縮し、指先で肌状態を感じながらなでるように剃る新体験のシェーバーで、9月1日(⾦)より発売される。
2018年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」に選出されたNAGORIは、研究者の「プラスチックで食べる食事は味気ない」という一言から開発がスタート。同社グループのオープン・ラボラトリー活動である、そざいの魅力ラボMOLp(モル)を通じて開発された素材。
同社のコンパウンド技術を活用し、最大75%海水由来のミネラル成分を配合。熱可塑性樹脂と同様の成形が可能で、陶器や天然石のような質感と熱伝導性を併せ持っている。
また、海水由来のミネラル成分を高充填することで、抗菌性・抗ウイルス性も有しており、コンパウンド材としてSIAA(抗菌製品技術協議会)マークを取得している。
MOLpは、さまざまな素材の中に眠っている機能的価値や感性的な魅力を、あらゆる感覚を駆使して再発見し、そのアイデアやヒントをこれからの社会のためにシェアしていく同社グループのオープン・ラボラトリー活動。社員有志による「砂場」のようなフラットな組織で素材を通じた新しいコミュニケーションの可能性を探っている。