ゴム用機械特集 水口製作所 小型フィルム方式鏡面加工機に注力 FANUC2軸制御装置を搭載

2023年09月12日

ゴムタイムス社

 ゴムロールの研磨技術で世界をリードする水口製作所(静岡県裾野市、水口泰昌社長)は、大型ロールに対応する大型高速・高精度研磨複合機の販売に注力していく。

 最近では、小型で超高精度なフィルム方式鏡面加工機「SZCⅡ」の販売も力を入れている。
 SZCⅡは、バックアップロールの特殊な形状と自動振止め装置との組み合わせで高速磨きを実現した。
 特徴は「高速」、「高精度」、「省スペース化」の3つを挙げる。高精度の特徴として、トナー粒子に合わせた自在な超鏡面加工が可能となっているという。また、FANUC2軸制御装置搭載によりクラウン形状のロール加工がテープ傷無く、なめらかな鏡面が可能になり精度もさらに安定した。同社はSZCⅡを国内外で販売増を狙っていく計画だ。

 近年のゴムロールの需要動向を振り返ると、当初はOA機器向けの需要が活発だったが、スマートフォンの普及やプリントセンターの充実により需要が落ちている。ただ、最近ではOA機器が中国リスクを回避するために、ベトナムやマレーシアなどの東南アジアの需要が多く、「コロナ禍では、半導体の部品不足の影響があるものの、プリンター需要が回復したことで、OA機器向けの需要も多い。リピート需要が伸びている」(同社)。

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