UBEは9月4日、中期経営計画においてスペシャリティ事業と位置づけ成長を期すコンポジット事業の研究開発機能をさらに充実させるため、堺工場(大阪府堺市)内の大阪研究開発センターに「スペシャリティマテリアルアプリケーション棟(仮称)」を新設し、2025年4月から運営開始することを決定したことを発表した。
同社は、長年にわたりコンポジット事業の開発拠点を山口県宇部市の宇部ケミカル工場内に置いてきたが、海外を含めた顧客や営業拠点とのアクセスを強化、情報共有や開発速度を改善し、時代に合った製品開発を速やかに提供することを目的に、大阪研究開発センターへの機能集約を進めている。
同施設では、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)を主軸としたコンポジット材料開発~アプリケーション開発までを一貫して効率的かつスピーディに行うとともに、顧客・マーケットのニーズに即応した体制で、新規材料の供給のみではなく、顧客と共同でのアプリケーション開発を促進する環境を備え、完成後はエンプラを中心としたコンポジットのソリューションプロバイダーとしてグローバルに発信する中核拠点になる予定。
2023年09月06日