TBM、タイ企業のスーパーで ライメックス、買い物かごに採用 

2023年09月07日

ゴムタイムス社

 TBMは8月24日、タイのコングロマリットである Berli Jucker Public Company Limited(BJC)が運営するスーパーマーケットグループ「BIG C」に石灰石を主原料とする 「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」を使用した買い物カゴが採用されたと発表した。
 8月末より、タイ全土に広がる「Big C Hyper Supermarket」、「Mini Big C」、「Big C Food Service」の合計1640店舗以上で順次使用を開始する。
 炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含むLIMEXを使用した新しい買い物カゴは、従来のポリプロピレン(PP)製の買い物カゴと同等の機能性と耐久性を維持しながらも、プラスチック使用量を削減することに成功した。
 この切り替えは、プラスチック使用量を削減し、廃棄物を最小限に抑え、環境に配慮した事業活動を推進する、BJCのサステナブルイニシアチブの一環として実施した。
 BIG Cは小売業界のリーディングカンパニーとして、地球環境に考慮した素材への切り替えなどを率先して実行することにより、業界内で同様の動きが活性化することを目指している。
 今後も同社はBJCと連携し、小売業界に留まらず、様々な業界におけるLIMEXの活用を検討し、タイ市場におけるLIMEXの拡販を推進していく。
 ライメックスペレット(射出成形グレード)の特徴は、石油由来プラスチックと温室効果ガス排出量の削減(ライメックスペレットを使用した製品は、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)、ABSなどと比較し、石油由来プラスチックの使用量や温室効果ガス排出量の削減を見込める)できるという点や、既存の成形機で成形可能(既存の成型機や金型を活用することができるため、初期投資費用を抑え、スピーディーに環境配慮製品を成形することが可能。)という点、高級感のあるマットな質感(ライメックスペレットは主原料が石灰石であるため、LIMEX製射出成型品はマットで高級感のある質感が特長)という点となる。
 LIMEX(ライメックス)は、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上(重量比)含む、無機フィラー分散系の複合素材。主原料が石灰石であるため、プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など、資源の保全に貢献することができる。
 その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用している。
 すでに1万以上(事業所数含む)の企業や自治体等にて採用しており、世界40ヵ国以上で特許を取得、COPやG2などの国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されている。
 同社の代表者は山﨑敦義氏、所在地は、東京都千代田区有楽町1-2-2 15F、設立年は、2011年8月、資本金は、236億2993万円(資本準備金含む)、事業内容は、環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等となる。
 2013年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
 2014年、国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む40ヵ国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施。
 2015年、宮城県白石市に第一プラントを建設(LIMEX生産容量1年当たり6000t) 。
 2015年、経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」に採択。
 2016年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の「世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャル インパクトアワード」を受賞。
 2018年、COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加。
 2019年「G20イノベーション展」に出展。G20 大阪サミット2019の会場運営品としてLIMEX製品が採用。
 2019年、中国・河南省、モンゴルでのLIMEX事業化に向けた基本合意を締結。
 2020年、使用済みプラスチック等の再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表。
 2020年BtoC向けのEC事業「ZAIMA(ザイマ)」を開始。
 2020年、宮城県多賀城市に第二プラントを建設(LIMEX生産容量1年当たり2万3000t) 。
 2021年、韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意。
 2021年、自社製造拠点で使用する全電力を実質100%再生可能エネルギーへ転換。
 2022年、資源循環コーディネートサービス「MaaR(マール)」を開始。
 2022年、科学的根拠に基づく目標(SBT)認定を取得。
 2022年、Amazonが設立した「The Climate Pledge」に署名。
 2022年、温室効果ガス排出量を可視化するサービス「ScopeX(スコープエックス)」を開始。
 2022年、神奈川県横須賀市にLIMEXとプラスチックのリサイクル工場を建設(処理能力1年当たり4万t)。
 2022年、CDPの「気候変動」と「水セキュリティ」に関する調査で「B」認定を獲得 。
 2023年、G7長野県軽井沢外務大臣会合に出展。G7広島サミットの公式記念品にLIMEX製品が採用。

ライメックスを使用した買い物カゴを採用

ライメックスを使用した買い物カゴを採用

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