ブリヂストンは9月6日、同社のグループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパンが、輸送事業者へのソリューション提案力を競う競技会「第1回ソリューションエンジニアコンテスト全国大会」、ならびにトラック・バス用タイヤ販売店がタイヤメンテナンスの技能を競う競技会「第13回技能グランプリ全国大会」を、2023年9月5日(火)に福岡県北九州市で開催したことを発表した。両競技会には地区予選を含め総勢641名が参加し、同社グループのプレミアムタイヤ事業及びソリューション事業の強化に向けた知識や技術の研鑽を行った。
輸送事業者の課題を解決するソリューションビジネスの拡大に向け、提案力のさらなる強化を目指し、今回「ソリューションエンジニアコンテスト」が新設された。この大会では、日本国内の同社グループのソリューションエンジニア候補307名が地区予選に出場、予選を勝ち抜いた代表選手16名が全国大会において最新の市場環境の変化を踏まえた顧客課題を適切に捉え、それぞれの輸送事業者に最適なソリューションを提案する力をロールプレイング形式で競った。
選手は本競技会への参加を通じて、顧客の困り事・課題を適切に把握し、固有の課題に合わせて「Tire Solution」として提案するスキルを磨いた。さらに優れた提案事例をグループ内で共有することで、今後のグループ全体のソリューション提案力の底上げにもつなげていく。
今後、本競技会で発揮したソリューションスキルおよび日々の顧客への提案活動での実践を踏まえ、優れた課題解決力を持つ人財を「ソリューションエンジニア」として年内に認定する予定。ソリューションエンジニアは、課題解決提案によりタイヤを「使う」段階での価値を増幅させるとともに、グループ全体のスタッフを牽引していく役割を担う。
技能グランプリでは、日本国内1000以上の同社グループおよび関連のトラック・バス用タイヤ販売店から334名が地区予選に出場、予選を勝ち抜いた代表選手40名が全国大会においてタイヤメンテナンスの知識や作業スキル、顧客とのコミュニケーション力などを競った。なお、2010年の第1回大会から第13回大会までの参加者は、のべ4600名以上に上る。
技能グランプリでは、高い技能レベルを有するメンテナンススタッフを「技能エキスパート」に認定、その中でも安全性、確実性、迅速性、タイヤメンテナンスの知識等の観点から特に優れた技能エキスパートを「技能マイスター」として認定する。今大会では新たに12名が技能エキスパートに、うち4名が技能マイスターに認定された。第1回大会からこれまでに認定された技能マイスター・技能エキスパート総勢117名は、メンテナンススタッフのリーダーとしてその知識や技術をグループ全体のスタッフへ伝承する役割も担っている。
同社は、昨年発表した「2030年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」に沿って、プレミアムタイヤ事業や、リトレッドを中核としたトラック・バス用タイヤのタイヤセントリックソリューション事業の強化と、プレミアムタイヤ・サービスを現場で顧客に提供する小売サービスソリューションネットワークの拡充をグローバルで推進している。日本国内においては、全国どこでも高品質なサービス・ソリューションをお届けする「B-select」などの「断トツネットワーク」を通じ、最新のデジタル技術に「断トツ商品」「断トツサービス」を組み合わせた「Tire Solution」を提供する。これにより、お客様と共に「安全運行」「環境負荷低減」「業務効率化」「経費削減」といった社会価値・顧客価値を創出している。
同社は、「ソリューションエンジニアコンテスト」や「技能グランプリ」を通じたスタッフのさらなる知識・技術・提案力の向上により、輸送事業者様に寄り添い困りごとを顧客以上に深く理解し、高品質なタイヤメンテナンスとリトレッドなどのサービスを組み合わせたソリューションを提供することで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」に掲げる「Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」にコミットしていく。
2023年09月07日