横浜ゴムは9月8日、タイの天然ゴム加工会社Y.t.Rubber(ワイ・ティー・ラバー、YTRC)が、2023年7月、国際的な森林認証組織であるFSCの加工・流通過程の管理の認証である「CoC(Chain of Custody)認証」を取得したと発表した。
FSC認証は環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産した林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組み。
CoC認証は、FSCの認証林から収穫した認証材が消費者の手に届くまでの加工・流通過程を認証するもので、今回の認証取得によってYTRCにおいてFSCの認証林から採取したゴムを使用した天然ゴム製品を製造する際に、製品が完成するまでのすべての工程で不適格な原材料が混入しないように管理していることが認証される。
同社は、持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(GPSNR)に創設メンバーとして参画するとともに、2021年9月には従来の「持続可能な天然ゴムの調達方針」を改定し、GPSNRの活動との連携を強めている。
今回の認証取得は、同方針に掲げられた「トレーサビリティの向上」「環境への取り組み」を反映したもので、今後も同方針で定めた活動指標に沿った取り組みを実施し公表していく。
また、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に取り組んでおり、その一環として天然ゴムをはじめとしたサステナブルな原料調達に向けた活動を推進している。
同社は2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」のサステナビリティ経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げており、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていく。
2023年09月12日