カーボンブラック協会が発表した11月のカーボンブラックの出荷量は5万6379トンで前年同月比12・3%減と2ヵ月連続して前年実績を下回った。また生産量も5万3450トンで同9・4%減となった。
協会は、自動車生産がプラス、タイヤ生産も微減に止まったが、被災工場の生産がまだ再開されていないなど供給能力減が影響したと思われるとコメントている。
出荷のゴム用国内内訳は一般ゴム向け出荷が1万1233トンで前年同月比4・4%増となった反面、タイヤ向け出荷が4万1004トンで同15%減、合計で5万3133トンで同12%減となった。また非ゴムその他は3246トンで16・1%減となった。
財務省貿易統計によると、輸入は1万9892トンで同76・2%増と大幅な増加となり、4月以降8ヵ月連続の二桁増で推移している。一方、輸出は3258トンで同12・6%減と対象的な動向を示した。