BASFは9月15日、中国・湛江のフェアブント(統合生産拠点)で合成ガスプラントの建設を開始した。フェアブント拠点に完全に統合される世界的規模の合成ガスプラントは、2025年の稼働開始を予定している。同社は合成ガスプラントにおいて独自のプロセスコンセプトを採用し、従来の合成ガスプラントよりもCO2排出量を削減することで、同社のサステナビリティ目標達成に貢献する。
この最先端の設備では、同社の生産フェアブントで使用される合成ガスと水素が製造される。合成ガスプラントで採用される製造技術は、主にエチレンオキサイドプロセスの副産物であるCO2オフガスや、スチームクラッカーの稼働による余剰燃料ガスを利用して合成ガスを製造するもの。2025年までには、再生可能エネルギーを100%利用する電力が供給される予定。
湛江フェアブント拠点はにとって最大の投資であり、完成時には最高100億ユーロに達する見込み。この拠点は同社の単独責任で運営され、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、ベルギーのアントワープに次ぐ、世界第3位のフェアブント拠点となる。
2023年09月19日