三井化学は9月19日、JR東日本環境アクセスおよびビーエステクノと協業し、駅で回収したペットボトルを活用した「えきPET吸音材」を開発したことを発表した。
「えきPET吸音材」は、駅で回収したペットボトルを含むリサイクル由来の原料比を約50%に高め、製造時のCO2排出を5%低減した吸音材で、鉄道設備で活用される。
回収したペットボトルの処理フローは多様であり、繊維化に適したフローは定まっていないなどの課題があった。今回、処理フローを見直すことで、トレーサビリティを明確化し、鉄道利用に向けたリサイクルが可能となった。
導入予定箇所は、東北新幹線盛岡・新青森間速度向上に伴う環境対策で、2023年12月以降を予定している。
今後の開発については、吸音材に関する原料削減技術を開発し、CO2排出のさらなる低減に取り組み、サステナブルな社会の実現に向け取り組んでいく。
2023年09月20日