BASFは9月20日、プラスチック添加剤として使用できる業界初のバイオマスバランス製品の上市を発表した。「Irganox(イルガノックス)1010BMBcert」と 「Irganox1076FDBMBcert」を含む最初の製品群は、ISCCPLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)に従い、国際的な第三者認証機関であるTÜV Nord(テュフ ノルド)によってマスバランスの認証を受けている。これら業界初のソリューションは、ユーザーがそれぞれの持続可能性目標を達成できるよう、化石原料に代わる再生可能原料としてサポートする。
BMBcertは、化石原料の需要削減に貢献する。バリューチェーンの初期段階において、化石由来の原料をISCC認証のバイオベース原料に置き換え、マスバランス・アプローチに従って対応量を製品に帰属させる。
持続可能な方法で調達した再生可能原料の帰属により、「Cradle-to-gate」(ゆりかごからゲートまで)のPCF(製品カーボンフットプリント)を、従来のグレードの世界平均PCFと比較して、最大60%と大幅に削減する。
認証済みの添加剤は、化石資源の節約、温室効果ガスの排出削減、再生可能原料の利用促進によって、持続可能な開発に貢献する。この独自のソリューションにより、ユーザーは競合他社との差別化を図り、性能や品質を損なうことなく、サステナビリティ目標を達成できるようになる。
Irganox 1010 BMBcertおよびIrganox 1076 FD BMBcertは、Irganox1010 およびIrganox 1076のドロップイン代替品となる。これらのBMBcert製品は、性能、品質、プロダクトスチュワードシップおよび規制の面において従来のグレードとまったく変わらないため、ユーザーは新しい添加剤の再確認や製品の再処方を行う必要がない。
Irganox 1010 BMBcertとIrganox 1076 FD BMBcertは 、 ま ず ス イ ス のカイステンにある同社の製造拠点で生産し、Irganox 1010 FF BMBcertとIrganox1076 FD BMBcertは 2024年初頭に米国アラバマ州マッキントッシュの製造拠点から追加供給する予定となる。
同社はプラスチック添加剤業界をリードする革新的なグローバルパートナーとして、ユーザーのサステナビリティ目標に合わせることに注力している。BMBcert添加剤は、プラスチックの新しい価値を創造するVALERAS(バレラス)ポートフォリオの一部となる。