東洋紡エムシーは9月20日、同社が製造販売する三次元網状繊維構造体「ブレスエアー」が、Lexus International(LEXUS)が開始するLEXUS初の水素エンジンを搭載した「ROV Concept」(ROV)のお客様向け体験プログラムに使用されるクルマの「シートバックサポーター」に採用されたことを発表した。このシートバックサポーターは、必要に応じて座席の背もたれの前に置いて使用するが、ROVのドライビングポジションにこだわる発想のもと、より多くのユーザーに快適なドライビングを楽しんでいただくために機能する。
大自然と共生しながらアウトドアライフスタイルを彩るクルマの楽しさを追求するとともに、ユーザーの体験プログラムを通じて蓄積されるデータを将来の実用化に向けた技術開発にフィードバックし、カーボンニュートラル社会の実現に向けた挑戦を進めていく。
「ブレスエアー」は、同社の熱可塑性ポリエステル系エラストマー「ペルプレン」を用いた三次元網状繊維構造体。通気性が高いため着座中の蒸れを抑えられるほか、網状構造のため車体を丸洗いした際にも保水しない。加えて、ウレタン素材より薄型化ができること、水平リサイクル(マテリアルリサイクル)が可能であることなどが評価され、採用に至った。
シートバックサポーターは、内側のクッション層(「ブレスエアー」)と外側のカバー層で構成されるが、カバー層には同社グループの東洋クロスが製造販売する、透湿性を有した車両内装用合成皮革「パーミア」が使用されている。
2023年09月21日