豊田合成の高圧水素タンク レクサスオフロード車に採用

2023年09月21日

ゴムタイムス社

 豊田合成は9月20日、同社の高圧水素タンクと樹脂リサイクル技術が、Lexus International(LEXUS)が開始するLEXUS初の水素エンジンを搭載したROVのお客様向け体験プログラムに使用されるクルマに採用されたことを発表した。
 LEXUSでは、大自然と共生しながらアウトドアライフスタイルを彩るクルマの楽しさを追求するとともに、ユーザーの体験プログラムを通じて蓄積されるデータを将来の実用化に向けた技術開発にフィードバックし、カーボンニュートラル社会の実現に向けた挑戦を進めている。同社はこの活動に賛同し、強みである樹脂材料などの知見を活かした環境技術でサポートしていく。
 LEXUS ROVは水素エンジンを採用することで、高い環境性能とリアルなエンジンの鼓動を感じ取れる走りの楽しさを両立している。燃料である「水素の貯蔵」には、同社の高圧水素タンクを搭載。水素を密閉する高気密性と効率的に貯蔵する高耐圧性を備えている。また、廃車部品を車に再利用する「水平リサイクル」の実現に向け、外装の樹脂部品には廃車のバンパーの再生材を使用している。品質基準が高い自動車部品へのリサイクル材の適用にあたっては、再生材の強度をバイオ素材(鋼鉄の5倍の強度を持つセルロースナノファイバー:CNF)で高める同社の材料技術を活用しているほか、トヨタ自動車九州が性能評価をしている。

高圧水素タンク

高圧水素タンク

レクサス・アール・オー・ブイ

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