東急バスは9月20日、伊藤忠商事が先導する天然ゴムのトレーサビリティ、サステナビリティの実現を目指す取組「PROJECT TREE」にバス業界として世界で初めて参加すると発表した。伊藤忠商事は東急バスにタイヤを供給しているTOYO TIREの協力を得てプロジェクトをより一層推進する。
天然ゴムは東急バスの車両に装着しているタイヤの主原料。世界の天然ゴム消費量の約70%がタイヤに使用され、生産量の約85%はタイやインドネシアを始めとする東南アジアなどの小規模農家に依存している。世界的にモータリゼーションが進み、今後も天然ゴム需要の拡大が見込まれるなか、天然ゴム生産地域の森林保全や小規模農家の支援といった課題への取組が不可欠となっている。
そのような状況下、東急バスは、事業運営に欠かせないタイヤを使用する上で天然ゴムの持続可能なサプライチェーンの構築に寄与したいとの考えから、「PROJECT TREE」が目指す天然ゴム業界のトレーサビリティ及び持続可能性向上の取組に賛同し、参加を決意した。
タイヤサプライヤーであるTOYO TIREはPROJECT TREEによって原産地が証明された天然ゴムを用い、マスバランス方式※2 にて割り当てたタイヤ「PROJECT TREE 協賛タイヤ」を生産し東急バスへ供給する。東急バスは年間に交換する新品タイヤの約6割に「PROJECT TREE 協賛タイヤ」を導入し、自社が運行する車両に対して順次履き替えを進め、天然ゴムの持続可能なサプライチェーンの構築に貢献していく。東急バスは「バスの日」である9月20日より3 ヶ月間に渡り東京都渋谷区・世田谷区エリアにてラッピングバスを運行する。
2023年09月21日