三洋貿易、バイオマスシリカ 日本市場への提供を加速

2023年09月22日

ゴムタイムス社

 三洋貿易は9月21日、バイオマスシリカ(もみ殻シリカ)の開発・製造を手掛けるBrisil Technologies (Brisil社)と国内総代理店契約を締結し、タイヤ、ゴム配合用高分散性バイオマスシリカの日本市場への提供を加速することを発表した。
 シリカは低燃費タイヤ等の重要な原料であり、今後、需要の拡大が見込まれている。同社が国内への提供を本格化するBrisil社のバイオマスシリカは、本来農業廃棄物となるもみ殻を原料としており、砂を原料とする従来シリカに比べて最大60%のCO2排出量の削減が見込まれる環境対応製品。従来品と同等の性能で、1:1での置き換えが見込まれる。Brisil社の独自技術により、天然原料を使用することによる最終製品の品質のバラつきを低減し、安定した品質を提供できることも特徴。
 今後はタイヤ、ゴム配合用グレードに加え、塗料、食品、化粧品向け等各種グレードのバイオマスシリカの開発・提供にも力を入れていく予定。
 同社はサステナビリティへの取り組みを経営の重要課題と位置づけており、環境配慮型商材の取り扱い等を通じ、環境保全や循環型社会への貢献を目指している。

シリカと原材料となる稲穂ともみ殻

シリカと原材料となる稲穂ともみ殻

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