ピレリは９月14日、ミュンヘンで開催された ＩＡＡモビリティショーでプレミアムおよびプレステージ電気自動車用タイヤの世界的リーダーとしての地位を確認したと発表した。展示した新車のうち、ＢＥＶ車の約25％、プラグイン・ハイブリッド車の30％が同社タイヤを装着していた。これら車には「Ｐ Ｚｅｒｏ」から「Ｓｃｏｒｐｉｏｎ」までさまざまなシリーズの製品を装着していた。いずれも電気自動車専用タイヤを示すＥｌｅｃｔマークが刻印されていた。
また、ＩＡＡモビリティショーに出展した唯一の水素自動車「ＢＭＷ ｉＸ５Ｈｙｄｒｏｇｅｎ」にも同社タイヤが装着されていた。このクルマにはＦＳＣ（森林管理協議会）の認証を受けた天然ゴムを使用した世界で唯一のタイヤの：Ｐ Ｚｅｒ
Pirelli_P Zero E
ｏ」が装着。同社Ｅｌｅｃｔは電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車の特性を補完するために開発した技術パッケージ 。これらの車は重量が重く、瞬時にトルクを発生させるという特殊なニーズを持っているため、タイヤの重要性が通常よりも増している。
Ｅｌｅｃｔタイヤに使用する構造と素材は、このような要求に耐え、より高い反応性で対応することができるため、耐久性がさらに向上している。
静粛性の高いパワートレインは、 音響的な快適性にも重点を置いており、同社のテクノロジーによってキャビンノイズを最大20％低減するこ とが可能となる。バッテリーの航続距離も同様に重要であり、転がり抵抗を低減したタイヤによって航続距離を伸ばすことができる。同社が実施したテストでは、フル充電で走行距離が最大10％伸びることを示している。
電気自動車用に開発した高性能タイヤ「Ｐｉｒｅｌｌｉ Ｐ Ｚｅｒｏ Ｅ」は、全サイズにＥｌｅｃｔテクノロジーを標準装備した最新の製品。このタイヤは、天然素材とリサイクル素材（ビューローベリタス社による第三者検証済み）を55％以上使用した初めてのタイヤであり、市場で唯一、全製品でトリプルＡラベルを獲得した ＵＨＰ（超高性能）タイヤとなる。
