DICは9月26日、空気環境可視化IoTサービス「ハッテトッテエアビジョン」および「ハッテトッテアプリ」(iOS/Android用)の提供を同日より開始すると発表した。
この2つのサービスは、無線センサー「ハッテトッテ」と組み合わせて使用することで、工場や倉庫、商業施設、オフィスなど屋内の多くのポイントで温度・湿度・CO2濃度・照度を簡単に測定することができる。
また、計測データをリアルタイムで可視化し、しきい値設定による警告通知も可能なサービスとなる。
温度や湿度などの管理は、製造現場や倉庫などの品質管理には欠かせないものとされている。近年は、熱中症予防という観点からも、空気環境の状況を把握することが重要視している。
また、商業施設やオフィスなどの多数の人が集まる場所では、空調設定と実際の温度・湿度との乖離、さらには多数の利用者による換気状況悪化を把握するためのニーズが高まっている。
しかし、これまでのリアルタイム監視や広範囲の測定ができるIoTサービスでは、初期導入費用の高さや、設置に要する手間や費用などから、実際に空気環境を測定できる施設は限られていた。
一方、同社が提案する無線センサー「ハッテトッテ」を活用した空気環境の測定サービス、「ハッテトッテエアビジョン」、「ハッテトッテアプリ」では、従来の空気環境IoTセンシングと比べて、初期導入費用を抑えられ、設置も簡単で手軽に測定を行うことができる。
ハッテトッテエアビジョンは、クラウドサービスに必要なハッテトッテなどの機材レンタルを含む、空気環境可視化IoTサービスとなる。
数値、グラフ、分布図など、多彩な可視化機能と、データ保存・ダウンロード、しきい値設定による警告通知機能を備えている。1つのゲートウェイ(受信機)で、見通し距離 数百mの範囲、最大100個程度のハッテトッテからの測定データを受信できる。
主な特長は、初期導入費用が圧倒的に安く(ハッテトッテ温湿度・照度センサーx8プラスゲートウェイx1という構成の場合、初期手数料1万8600円、利用料1ヵ月当たり1万9900円)、貼るだけ設置、電源を入れてすぐに利用可能という点。
その他にも、返却時の撤去が簡単、数ヵ月~1年といった期間限定利用にも最適で、多数のハッテトッテを設置、分布図表示により全体の傾向を一目で把握でき、様々な条件で警告通知機能の設定が可能という特長もある。
ハッテトッテアプリは、iOSまたはAndroidのスマートフォン/タブレットで直接受信して、測定データの可視化・記録・警告通知を行う無償提供のアプリとなる。
ハッテトッテ1~3個かつ見通し距離20m程度の範囲といった、小規模での使用に最適となる。また、タブレットを据え置きで使用すると、継続監視モニターとしても活用できる。
主な特長は、維持費用が掛からない(無償のアプリ)、ゲートウェイが不要、最大1ヵ月分のデータ保存が可能、警告通知機能ありとなる。
2023年09月27日