NOKは、植物由来のバイオマス材ポリマーを活用した業界初のラバーポール(視線誘導標/車線分離標)「ポストコーン」バイオマスタイプを10月2日より発売する。
「ポストコーン」バイオマスタイプは、本体のパイプ部分に39%の植物由来のポリマーを採用している。従来の製品に使用しているポリウレタンエラストマーと同等の特性を持ちながら、使用原料(ポリマー)の製造過程におけるCO2排出量を約40%削減することが可能になった。ポストコーンの役割である交通の円滑化、安全性を維持したまま、石油資源由来ポリマーの使用を削減、環境負荷を低減する。
ポストコーンは、一般道や高速道路などで使用される同社のラバーポール。同社は1983年より、日本で初めてゴムの合成・加工技術を生かしたラバーポールを製造・販売している。
同社のポストコーンは、一般的なゴムやプラスチックよりも屈曲や負荷に対応したポリウレタンエラストマーを採用するため、30万回の屈曲試験、1万回の負荷試験に耐える耐久性を持っている。
例えば車両がポストコーンに接触しても衝撃を吸収することで車両の損傷を軽減させ、かつ速やかに形状復帰することが可能となっている。
新発売となるバイオマスタイプも、同社の材料配合技術で、従来品と同等の耐久性を維持している。
同社グループでは、長期環境ビジョン「NOK Twin Green Plan 2030」において2050年にカーボンニュートラル達成を目指すと宣言している。環境に配慮した生産技術の開発、製造工程の見直しに取り組む「Green Factory」と次世代エコ技術に貢献する製品の開発を推進する「Green Product」を 2軸に事業活動を通じて持続可能な社会の実現に取り組んでいる。