シリコーンで環境製品開発加速　信越化学、本社組織に推進室

　信越化学工業は９月28日、機能材料セグメントの主力製品であるシリコーンを取り扱うシリコーン事業本部内に「シリコーン・グリーン事業推進室」をシリコーン事業本部内に10月１日に設置すると発表した。シリコーン・グリーン事業推進室は７月27日に発表したシリコーン事業の１０００億円規模の投資に含まれる環境配慮型製品のマーケティングを行う。
　同事業室の活動内容は環境配慮型製品を開発するための市場調査および販売促進。推進体制はシリコーン事業本部、国内支店および国内外のグループ各社と連携して活動を推進し、同推進室が全体を統括する。
　持続可能な社会の実現に向けて、環境配慮型製品への期待は大きく、その需要は拡大することが見込まれている。こうした需要をいち早く捉え、新製品を開発し、生産体制とサプライチェーンを構築することで、シリコーン事業の成長を推進する新たな製品群を創出する。
　同社のシリコーン事業では、シリコーン製造工場での温室効果ガスの排出量削減やカーボンニュートラルに貢献するシリコーン製品の開発と供給能力の増強を進めている。さらに、ＳＤＧｓの課題解決やカーボンニュートラルに貢献する環境配慮型製品の品揃えを拡大することで、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを加速していく。