東ソーは10月2日、ベトナムにおいて現地法人を設立し、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)中間原料である粗MDIの蒸留分離設備(スプリッター)を建設することを決定したと発表した。
同設備は、今後も需要の伸長が期待できる東南アジアでの販売体制の強化を図るためものであり、2026年10月の商業運転開始を予定している。
MDIは、スポーツシューズ、フィットネスウェアなどに使用する弾性繊維、リサイクル材を活用した木質ボード、断熱材など、幅広く使用している代表的なポリウレタン原料となる。近年は東南アジア、特にベトナム市場でのMDI需要が急速な成長を続けている。
ベトナムにスプリッターを設置しMDIを生産することでタイムリーな供給が可能となり、現地の旺盛な需要を取り込み拡販を図る。
同計画内容の立地は、ベトナム バリアブンタウ省Phu My3特別工業団地(ベトナム南部ホーチミン郊外)、設備概要は、粗MDI蒸留分離設備(スプリッター)、蒸留分離能力は、1年当たり10万t、 現地着工は、2024年11月予定、完工予定は、2026年6月予定、商業運転は、2026年10月予定となる。
2023年10月03日