デンカは9月29日、「デンカレポート2023統合報告書」を発行したことを発表した。
同レポートは株主や投資家をはじめとした全てのステークホルダーへ、ESG経営の視点から中長期的な価値創造に焦点を当て、同社グループの総合的な企業情報を伝える統合報告書。
今年度の報告書は、今年4月にスタートした同社の「ビジョン(コアバリュー、パーパス、ミッション)」と、その実現を目指す8ヵ年の経営計画「Mission2030」をテーマとして、事業価値創造・人財価値創造・経営価値創造の3つの成長戦略の取り組みを説明している。また、本計画の財務戦略を伝えるために、財務担当役員からのメッセージ、資本収益性(ROE、ROIC)を含めたキャッシュアロケーションの説明を充実させた。
ESG経営の説明では、カーボンニュートラルを目指す革新的な技術の導入などの取り組み状況、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)およびTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)に基づく情報開示、人財の取り組み、同社グループ人権方針の制定などを掲載している。ガバナンスにおいては、同社グループ全体でのリスクマネジメントの取り組み、政策保有株式に関する考え方などのページを新たに設けている。また、企画記事として著作家の山口周氏を招いた社長対談や、新事業創出に向け設立したCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)に関する座談会、社外取締役4名による座談会を掲載した。
同社は今後も、同報告書やESG情報サイトなどの媒体を通じて積極的な情報発信に努めながらステークホルダーとのコミュニケーションを深めるとともに、「化学の力で世界をよりよくするスペシャリストになる。」というパーパスのもと、世界に誇れる化学で、人々の暮らしと社会に貢献し続ける。
2023年10月03日