三菱ケミカルグループは9月29日、高いバイオマス度と耐熱性を有する、植物由来のポリカーボネート系熱可塑性エラストマーを開発したことを発表した。同開発品は、2023年10月4日から6日に幕張メッセで開催される「第3回サステナブルマテリアル展」にてパネル展示を行う。
同開発品は植物由来原料を使用しており、同社グループ独自の材料設計技術により最大で70%のバイオマス度を実現している。高い耐熱性(融点180℃以上)を有し、かつマイナス10℃の低温環境下から150℃の高温環境下に至るまで柔軟性が変化しづらいことから、幅広い温度領域において使用が可能。さらに、透明性や耐アルカリ性、無黄変性にも優れており、さまざまな分野への展開が可能。
同社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルグループとして、これからも同開発品のさらなる技術開発を進め、高付加価値な製品を提供するとともにサステナブルな社会の実現に貢献していく。
2023年10月03日