BASFは10月3日、ユーザーが同社から購入する製品カーボンフットプリント(PCF)をよりよく把握できるように設計した、新しいデジタルアプリケーションをリリースしたと発表した。
これは、CO2削減や再生可能原料の使用に関するサステナビリティ目標の達成に向け、ユーザーが同社の最適なソリューションを特定するのにも役立つ。
今回リリースした「MyCarbonFootprint」には、医薬品原料、アミノ樹脂、ブタンジオールおよびその誘導体、酸および多価アルコール、アセチレン誘導体、カルボニル誘導体、アミン類など、厳選した700を超える同社化学品中間体事業部の大量生産製品のデータが含まれている。
MyCarbonFootprintに含まれる製品を購入している50社以上のユーザーに提供し、ご利用いただいている。
MyCarbonFootprintは、ユーザーが購入する同社製品の「Cradle-to-gate」(ゆりかごからゲートまで)のPCFをユーザーにお知らせする。さらにこのアプリは、製品の製造に使用する再生可能原料の割合を表示する。
データはユーザーごとにカスタマイズされる。選択した製品の購入量に応じて、MyCarbonFootprintがCO2排出量、PCF、再生可能原料の割合を、それぞれのユーザーの同社での購入ポートフォリオに合わせて計算する。
MyCarbonFootprintを利用すると、CO2排出量と再生可能原料の使用について、購入ポートフォリオの調整が自社のサステナビリティステータスに与える影響を確認できる。
MyCarbonFootprintは、同社のポートフォリオの様々な持続可能製品の概要を提供する。低PCFポートフォリオには、バイオベースまたはバイオマスバランス(BMB)製品などが含まれており、化石資源由来の標準的な製品よりもCO2排出量の削減に貢献する。
また、同社は、PCFがゼロまたはゼロ未満のネットゼロ製品も一部で提供している。
BMB製品への切り替えは、ユーザーがバリューチェーンにおける再生可能原料の割合を増やす、容易な方法でもある。
BMBアプローチにおいて、同社は化学品生産の初期段階で再生可能原料をフェアブントに投入する。そして、これらの原料の割合が、認証済みのマスバランス方式によって特定の販売製品に割り当てられる。
同社のバイオマスバランス製品の認証は、REDcert2やISCC PLUSなどの広く認められた基準に基づいて行われる。バイオマスバランス製品は、化石資源由来の標準製品と品質や特性が同等であるため、ドロップインソリューションとしてご利用いただける。ユーザーは、既存の製造工程を変更することなく、これらの製品を使用することができる。
2023年10月04日