TOYO TIREが啓発活動 タイヤの適正使用を訴求

2023年10月05日

ゴムタイムス社

 TOYO TIREグループは10月3日、秋の全国交通安全運動期間中の2023年9月23日(土)、同社仙台工場近隣のイオンモール名取(宮城県名取市)にて、宮城県岩沼警察署と協働でドライブシミュレーターによるタイヤ安全啓発活動を行ない、ドライバーへタイヤの適正使用を呼びかけたことを発表した。
 同社および国内販売子会社のトーヨータイヤジャパンは、タイヤを製造・販売する企業として、ドライバーへ日常的なタイヤ点検の重要性を伝えることは大事な使命だと考えている。同社グループの取り組みとして、2019年よりドライブシミュレーターを活用したタイヤ安全啓発活動を開始した。同シミュレーターは、同社グループが独自にソフトのプログラムを開発し、タイヤの摩耗度による雨天時の制動距離の違いやハイドロプレーニング現象の発生、空気圧の違いによる操縦安定性の違いなどを疑似的に体験できるもの。
 宮城県岩沼市に所在する同社仙台工場は、岩沼地区安全運転管理者会の一員として、日ごろから岩沼警察署、近隣地区の企業各社とのパトロール活動を行ない、地域の交通安全推進に取り組んでいる。
 今回、同社グループと岩沼警察署は地元地域のドライバーに安全運転への意識を高めてもらうために、合同での安全啓発活動を通じて交通安全やタイヤの適正使用を呼びかけた。
 当日は展示されたパトカーや白バイが目を引き、家族連れをはじめ多くの方が会場を訪れた。2日間で約180名がドライブシミュレーターを体験し、アンケートでは、99%が「タイヤの安全に対する意識が高まった」と回答した。「摩耗の程度によって、こんなに走りが変わるとは思わなかった」「普段何気なくタイヤを使っていたが、タイヤに意識を向けようと思った」といった声が寄せられた。
 岩沼警察署の光岡交通課長もドライブシミュレーターを体験。「シミュレーターの疑似体験を通して、ドライバーの皆さんには、クルマやタイヤに興味や関心を持ち点検をしてほしい。定期的なタイヤ点検の重要性を警察としても市民の皆さんに呼びかけていく」とコメントした。
 会場では、偏摩耗、摩耗、キズ・ひび割れといった整備不良タイヤの実例紹介や、空気充填方法のレクチャーも実施。説明を受けた方からは「自分で空気圧を点検できることを知らなかった。自分でも点検をしてみる」との声が寄せられた。
 春の全国交通安全運動期間に引き続き、同社グループ生産拠点の地元警察署と同社グループが協働して、交通安全やタイヤの適正使用の訴求を行なった。同社はこれからもタイヤメーカーとしてタイヤをご使用いただく皆様への安全啓発を継続していく。また、地域における安全安心なモビリティ社会の実現に向けて、同社事業拠点の地元警察や安全運転管理者会をはじめとする地域の人々とともに、タイヤを適正に使用することの重要性を訴求していく。
 同社は、モビリティ産業の一角を担うタイヤメーカーとして、製品を「開発し、製造し、販売し」という事業活動にとどまらず、お使いいただくユーザーの安全を想い、さまざまなメッセージを届けていくことが大切だと考えている。
 クルマを運転されるすべての方に「気をつけて行ってらっしゃい」という気持ちを込めて事業活動に取り組んでいきたいと考え、「気をつけてね」を「DRIVE SAFE!」と英語で表わし、「TOYO TIRES DRIVE SAFE PROJECT」を通して「安全」に関わる社会とのコミュニケーションを行なっている。
 ドライブシミュレーターを用いたタイヤ安全啓発活動のほか、JATMA(日本自動車タイヤ協会)による安全啓発の周知協力、同社グループのメンテナンス作業員を対象とするトラックバスタイヤ作業コンテストを通じた技術の向上や研鑽、交通安全を啓発するクラシックカーイベントへの協賛などを行なっている。

タイヤ安全啓発活動会場の様子

タイヤ安全啓発活動会場の様子

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー