横浜ゴムがＳＵＶタイヤ発売　ジオランダーの新商品

　横浜ゴムは10月５日、ＳＵＶ・ピックアップトラック用タイヤブランド「ＧＥＯＬＡＮＤＡＲ（ジオランダー）」の新商品として、クロスオーバーＳＵＶ向けオールシーズンタイヤ「ＧＥＯＬＡＮＤＡＲ ＣＶ ４Ｓ（ジオランダー・シーブイ・４エス）」を10月末より発売すると発表した。
　発売サイズは２２５／55Ｒ19 99Ｖ～２２５／65Ｒ17 １０２Ｈ の５サイズ。
　「ジオランダー・シーブイ・４エス」は世界的に年々需要が増加しているクロスオーバーＳＵＶ向けに開発したタイヤ。新開発の非対称パターンとコンパウンドにより、ドライ性能はもちろん、高いウェット性能と雪上性能を実現した。
　急な降雪にも対応可能なことを示す「Ｍ＋Ｓ（マッド＆スノー）」規格、国際基準で定められたシビアスノータイヤ条件に適合した証である「スノーフレークマーク」を全サイズで獲得しており、冬用タイヤ規制、チェーン規制時でも走行可能なタイヤとして認められている。
　さらに、デザイン面では同社のオンロード指向のオールシーズンタイヤとして初めてサイド部にブロックを配置しており、ＳＵＶにふさわしいパワフルなデザイン性も備えている。　
　オールシーズンタイヤはドライ・ウェット路面から雪道まで四季を通じて様々な路面状況に対応し、気温に左右されない走行が可能。一年を通じて使用できるため突然の降雪時にも対応できるほか、シーズン毎のタイヤ交換が不要になるため利便性が向上する。また、使用しないタイヤの保管場所を確保する必要がない。
　「ジオランダー」シリーズは現在ハイウェイテレーンからマッドテレーンまで幅広い路面に対応する商品を展開しており、クロスオーバーＳＵＶ向けの商品ではグランドツーリングタイヤ「ＧＥＯＬＡＮＤＡＲ ＣＶ Ｇ０５８」、ハイパフォーマンス・クロスオーバーＳＵＶ向けの「ＧＥＯＬＡＮＤＡＲ Ｘ－ＣＶ」、中・大型ＳＵＶ向けの「ＧＥＯＬＡＮＤＡＲ Ｈ／Ｔ Ｇ０５６」を販売している。
　今回の「ジオランダー・シーブイ・４エス」の発売により初めてオールシーズンタイヤが加わり、多様化するＳＵＶユーザーのニーズをより満たすラインアップとなった。
　同社は２０２１年度から２０２３年度までの中期経営計画「ＹＸ２０２３」のタイヤ消費財事業において、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ＡＤＶＡＮ（アドバン）」、「ジオランダー」、そしてオールシーズンタイヤを含めた「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げている。
　２０２３年度は「泥試合」をテーマに「ジオランダー」の拡販に注力しており、本年３月に北米と豪州で発売した「ＧＥＯＬＡＮＤＡＲ Ａ／Ｔ ＸＤ」、今回の「ジオランダー・シーブイ・４エス」など新商品の発売に加えて既存商品のサイズ拡大を進めている。

ジオランダー・シーブイ・４エス