豊田合成は10月5日、10 月 25 日から11月5日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」 に出展すると発表した。
同社は、中長期経営計画(2030事業計画)の目指す姿に「高分子の可能性を追求し、より良い移動と暮らしを未来につなぐ会社」を掲げ、ゴム・樹脂分野の専門メーカーとして、社会への「安心・安全」「快適」「脱炭素」の価値の提供に向け事業活動を推進している。
今回の同社ブースでは、強みである高分子などのコア技術を活かした、将来の「モビリティ社会を支える 技術」や「家庭や暮らしを豊かにする技術」を、コンセプトモデルや体験型展示などを通じて紹介する。
また、日本自動車工業会による未来体験ツアー「Tokyo FUTURE Tour」や、スタートアップとのビジネスマッチングイベント「Startup FUTURE Factory」にも参画する。
同社ブースの主な展示品は、モビリティ社会を支える技術 フレスビー「Flesby BEVコンセプト」 。初展示となっており、車の安心・安全や快適に寄与する同社技術を、2030年頃を想定した小型バッテリーEV に搭載して紹介する。
エクステリアには、自動運転を支える技術として、周辺状況を感知する「センシング機能」や、 歩行者などと光や音でコミュニケーションする「通知機能」を付与している。インテリアには、広々としたコックピット空間を実現する技術などを搭載。「ロングテレスコ格納ハンドル」は、アクセルやブレーキなどの操作機能を集約しつつ、自動運転時はインパネ部に収納できる。
また、「ラップエアバッグ」は、エアバッグをシートベルトに一体化させ、乗車姿勢の多様化に対応するとともに、 インパネ部の薄型化に貢献する。
家庭や暮らしを豊かにする技術 では、「マイクロ波給電」と、初展示となる「ペロブスカイト太陽電池」 、「足圧バランスゲーム」 (e-Rubber センサ)を紹介する。
Ossia 社、Space Power Technologies 社と共同開発している次世代 の長距離ワイヤレス給電技術は、ケーブルを使用せずに離れた場所の複数の電子機器に同時に送電が可能で、シームレスなリビング空間を実現する。
エネコートテクノロジーズ社と共同で開発している次世代の太陽電池は、 薄型で発電効率が高く、既存の太陽電池よりも柔軟性が高いため曲面などにも搭載可能で、再エネの普及拡大に貢献する。
e-Rubberセンサは、薄くて柔らかいゴム製の圧力センサを靴の中敷きに搭載し、足裏の 圧力データを可視化することで、ヘルスケア分野での活用を目指す 「FEELSOLE(フィールソール)」の技術を体感できる。
日本自動車工業会の主催イベントへの参画 (西展示棟 1F)は、TokyoFuture Tour (未来体験ツアー)、ポータブル手洗いスタンド「WOSH」と、Startup Future Factoryとなる。
ポータブル手洗いスタンド「WOSH」は、同社製の「UV-C LED 水浄化ユニット」を搭載し、内部で水を浄化・再利用することで、水道インフラが整っていない場所でも水の 提供が可能。Tokyo Future Tour の「EMERGENCY&Mobility」 ゾーンで展示する。
同社は 2019 年にコーポレートベンチャーキャピタルの専門組織「ベンチャー投資企画室」を設置し、これまで次世代モビリティやヘルスケアなど、幅広い分野のスタートアップ各社との協業を進めてきた。今回、新たな協業の可能性を探るために、同イベントに参加する。
同社社長によるプレスブリーフィングも実施する。日時は、2023 年 10 月 26 日11時45〜12時00、 場所は、東京ビッグサイト同社ブース (西展示棟 2F 3・4 ホール)、 プレゼンターは、取締役社長兼CEO齋藤克巳氏となる。