帝人フロンティアは10月16日、ポリエステル繊維におけるCO2排出量を算出する独自のシステム「TLC3(テレックサン)」について、第三者認証機関である一般社団法人日本LCA推進機構から、ライフサイクルアセスメントの国際標準規格であるISO-14040 2006およびISO-14044 2006に準拠した算出方法であるとの認証を取得したことを発表した。今回の認証取得により、製品毎のCO2排出量の「見える化」に「TLC3」を活用することで、より信頼性の高いライフサイクルアセスメントの対応が可能となる。
同社は、環境戦略「THINK ECO」を掲げ、循環型社会実現に向けた新しいリサイクルに関する技術開発や、衣料品の回収から分別・リサイクルに至る仕組み構築などに取り組んでいる。今回のCO2排出量算出システムの第三者認証取得を弾みとして、循環型社会の実現に向けた事業戦略をさらに強化していく。
今後の展開として、2024年には、織編、染色などを含めたテキスタイルとその製品へと対象範囲を拡大、また、CO2排出量の「見える化」により、環境負荷低減を可能にする材料や生産方法を選定し、生産工程のボトルネックを確認・改善するなど、環境負荷低減が可能な新素材・新商品の開発活動を促進する。将来的には、パートナー企業とも連携して、同社のポリエステル繊維をはじめとした取り扱い製品のライフサイクル全体についても評価し、サプライチェーンにおけるCO2排出量の「見える化」に向けて「TLC3」を活用していく。
2023年10月17日