積⽔化学⼯業は10月18日、同社とコスモエネルギーホールディングスが、積⽔化学が持つ⼆酸化炭素(CO2)を⼀酸化炭素(CO)へ⾼効率で変換する技術(ケミカルルーピング反応技術)を⽤いたCO2有価物変換(CCU)に向けた共同検討について基本合意書を同日締結したことを発表した。
同社は、独⾃開発した触媒と反応プロセスによって、CO2を90%という⾼い転化率でCOに変換するケミカルルーピング反応技術を開発している。
回収したCO2から変換されたCOは、化学製品やエネルギー⽤途に展開可能な基幹物質であるメタノールやエタノールなどのアルコール類や、合成燃料等の原料となるため、CCUに向けた有⽤な物質として注⽬されている。
両社は今回の共同検討を通じて、コスモエネルギーグループの製油所などから発⽣するCO2由来サステナブル製品の⽣産を⽬指し、CO2削減効果や投資採算性等を双⽅にて検討していく。
コスモエネルギーグループは、「2050年カーボンネットゼロ」を宣⾔し、Vision2030および第7次連結中期経営計画Oil&New~Next Stage~にて脱炭素に関する取り組みを加速させている。同件は、Vision2030に掲げる「⽯油事業の競争⼒強化 低炭素化」に資する具体的施策の⼀つであり、グループ理念である「地球と⼈間と社会の調和と共⽣」の実現に向け社会的課題の解決と企業の持続的発展を⽬指していく。
同社グループは、⻑期ビジョン「Vision2030」において、「Innovation for the Earth」をビジョンステートメントとして掲げ、イノベーションにより「サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を⽀え、「未来につづく安⼼」を創造していく」ことを宣⾔し、脱炭素に資する新技術・新事業に取り組んでいる。これからも同社グループは、持続可能な社会の実現と同社グループの成⻑の両⽴を⽬指して社会課題解決に貢献し、ステークホルダーに信頼される企業であり続けるための取り組みを進めていく。
2023年10月19日