エボニックジャパンら リケジョ応援プログラム開催

2023年10月20日

ゴムタイムス社

 エボニックジャパンと東京都市大学は10月19日、東京都世田谷区の恵泉女学園中学・高等学校で10月17日に「リケジョ応援プログラム」を開催したと発表した。
 同イベントは、理系学部への進学を検討している女子中高生を対象に、理系学部を選択した女性が実際に企業でどのように働いているか、その具体的な姿を紹介し、進路選択の一助とすることを目的に東京都市大学のダイバーシティ推進室が 2019年より進めている取り組みとなる。
 日本におけるエボニックグループでは、社会貢献活動の一環として 2007年から主に小学生を対象とした化学実験ショーを各地で開催し、これまで 4000人を超える子どもたちに化学の魅力を伝えてきた。
 さらに、近年、人材のダイバーシティはますます重要視されているが、日本の化学業界ではまだ男性社員の割合が圧倒的に多いという現状がある。
 エボニックジャパンオイルアディティブス部、本間美穂部長は、「これからの社会において、さらなる女性の活躍は必要不可欠。一言で理系と言っても様々な選択肢があり、エボニックにおけるリケジョ社員のキャリアも多様。本プログラムを通じ、化学の楽しさとともに、私たちの経験を若い世代にシェアすることで、進路選択の力添えができたことを嬉しく思う」とコメントしている。
 講座では、エボニックの製品(シリカ、界面活性剤)を使った 4つの実験を行い、女子中高生にとっても身近な化粧品や食品、文房具などにも応用される化学技術を紹介した。
 その後の仕事紹介のセッションでは、飼料添加剤の技術営業職、塗料添加剤の技術職、ヘルスケア製品の品質・薬事などに携わる女性社員5名から、それぞれの所属部署の取り組みと、進路選択の理由やこれまでのキャリアを紹介した。
 さらに、理系の中でも化学を選択する魅力として、化学業界は、新しい技術や製品の開発において中心的な役割を果たしており、社会全体にとっても非常に価値のある事を参加した生徒たちに伝えた。
 東京都市大学は、「学びたい」という熱意のもとに学生たち自らが中心となって同学の前身である武蔵高等工科学校が創られた。「公正・自由・自治」 という建学の精神は、90 年の時を経てなお力強く継承されている。
 2009年に武蔵工業大学より「東京都市大学」と改称した同学は、現在では社会の根幹を支える理工学をはじめとした環境、情報、都市生活、幼児教育の各分野にわたる、8学部18学科を備える総合大学となった。
 エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つ。2022年度は、185億ユーロの売上、24・9億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上した。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、化学のその先を目指す。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、3万4000人以上の社員が働いている。
 エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指している。アジア・パシフィック・リージョンでの2022年度は、37・8億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5200人以上の社員が働いている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー