三菱ケミカルグループは10月19日、植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO(デュラビオ)」が、ピクシーダストテクノロジーズの透明吸音パネル「iwasemi RC-α(イワセミ アールシーアルファ)」に採用されたことを発表した。同製品は2023年5月より販売されている。
デュラビオは、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を用いて作られるバイオエンプラで、枯渇資源である石油の消費量を削減できるうえに、原料となる植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献できる素材。耐衝撃性、耐傷付き性、透明性に優れ、自動車の内外装部品、光学・電子デバイス部材、日用雑貨など幅広い分野へ展開が進められている。イワセミRC-αは、粘着テープで会議室やワークスペースなどのガラスにタイルのように貼ることができる新発想の透明吸音パネル。透明性に優れたデュラビオを用いることにより、植物由来の素材を使いなら、「ガラスと調和する」高いデザイン性を実現した。
同社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルカンパニーとして、これからもデュラビオの展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
2023年10月20日