ブリヂストンは、グローバル経営体制を強化する。同社は「最高の品質で社会に貢献」という使命の下、2020年を第三の創業の初年度とし、ビジョン「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして、社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」を掲げ、その実現へ向けて歩を進めている。
その第1ステップとして、中期事業計画(2021~2023)において変化に対応できる「強い」同社を目指し、経営を進めてきた。その基盤の上に24 年を起点とする中期事業計画(2024~2026)では、同社グループの創立100周年である2031年へ向けた道筋とする「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」に沿って、常態化する変化に動ぜず、ゴムのように強靭でしなやかに変化をチャンスに変えるレジリアントな「エクセレント」ブリヂストンへの変革を加速していく。
この変革へ向け、グローバル経営体制についてもさらに強化するため、10月19日開催の取締役会を経て、2024年1月1日付でシン「グローカル体制」を決定した。
石橋秀一Global CEOは「これまで過去の課題に正面から向き合い、先送りしない、足元をしっかり、実行と結果に拘る、将来への布石を打つを3つの軸として、変化に対応しながら経営を進めてきた。今後もこれらを軸としながら、経営スタンスを2020年のCOVID-19 感染拡大に端を発した「危機」対応から、「PASSION for Excellence」次のステージへ移行する。ブリヂストンはシン「グローカル」経営体制で、実行と結果に拘り、現物現場、PDCA、継続的改善とイノベーションの組みあわせによる業務品質の向上、オペレーションエクセレンスの追求を徹底し、中期事業計画で変革を加速させ、持続的な企業価値の向上を実現していく。」とコメントしている。
Global CEO直轄の3機能(Global CEO室、グローバル経営戦略、グローバルサステナビリティ戦略)を明確化すると共に、同社グループのビジネスを、リージョンとして大きくBRIDGESTONE EASTとBRIDGESTONE WESTに区分する。2リージョンの下、SBUを6つに再編。BRIDGESTONE EAST-BSJP(日本タイヤ)、BSDP(化工品・多角化・探索)、G-MICA(グローバル鉱山・産業・建設車両用・航空機用タイヤ・ソリューション)、BSAPIC(アジア・パシフィック・インド・中国)/BRIDGESTONE WEST-BSAM(米州)、BSEMEA(欧州・中近東・アフリカ)。日本・アジアに生産拠点が集中するG-MICAは EAST傘下に配置し、生産販売の事業責任を一体化。インド事業についても地理的観点も含めアジア地域とのインテグレーションによる効果・効率アップならびにモノづくり力向上も期待し、WESTからEASTへと移管する。
さらに、より現場に密着し、課題に深く入り込めるよう、地域・市場特性・同社の各地域におけるオペレーション・経営力/市場ポジションから、細かくビジネスを「エリア」として 28エリアにブレークダウン。実行と結果に拘るビジネス原単位を構築していく。
2023年10月23日