豊田合成は10月20日、車室内の快適性向上に寄与するヒータ付きアームレストを開発し、トヨタ自動車の新型LEXUS LMに採用されたことを発表した。
電気自動車の普及に伴う省電力化(電費向上)のニーズに応えるため、同社では乗員の体の周りに局所的に冷暖房を効かせるパーソナル空調を付与した内装製品の開発を進めている。今回開発したアームレストでは、樹脂材料の知見を活かすことで心地よい触感を損なうことなく、また、熱エネルギーロスの少ない構造設計により、他社品と同等の昇温性能で消費電力を半減させた。なお、ヒータ機能がついたアームレストコンソールの搭載車は国内カーメーカーで初めてとなる。
また、同車両の内装には、LEDの光の陰影を用いた模様で車室内を彩る同社の「フロア陰影イルミネーション」も採用されており、ラグジュアリー感のある快適な移動空間の実現に寄与している。
同社は今後も、車室内の快適性向上に貢献するため、ゴム・樹脂のコア技術を活かした付加価値の高い製品開発に取り組んでいく。
2023年10月23日