豊田合成は10月20日、新たに開発したホットスタンプ技術を用いたフロントグリルを市場投入し、トヨタ自動車の新型LEXUS LMに採用されたことを発表した。
今回、同社が開発した技術を用いたグリルでは、製品に転写する箔の改良により、従来、風雨や紫外線などによる劣化を防ぐために必要とされていたトップコートの塗布を不要にした。樹脂材料の知見を活かし、箔の保護層に高耐候性樹脂を適用、さらに厚膜化することで、従来品と同等の耐久性を実現している。トップコートの塗布工程が不要になることで、生産時のCO2排出量を2割削減でき、またコーティング材料が不要になることで省資源化にもつながる。
今後も同社は、2030年までのカーボンニュートラル実現に向けて製品・工程の環境負荷低減を進めるとともに、車のグレードに応じた、多様な製品の実現に寄与する加飾の開発に取り組んでいく。
2023年10月23日