ブラスケム、さらなる市場開拓　東京に駐在員事務所開設

　ブラスケムは10月19日、Ｉ＇ｍ　ｇｒｅｅｎバイオポリエチレン（ＰＥ）の主要市場の一つである東京に、駐在員事務所を開設することを発表した。日本国内に現地社員を配置することで、同社の日本市場への継続的な取り組みと、再生可能原料を基にしたバイオポリマーによるソリューションのさらなる開発へのコミットメントを示している。
　同社は15年以上にわたり、循環型の低炭素経済を目指す日本市場に沿ったサステナブルソリューションの一環として、バイオポリマーを日本市場に提供してきた。同社のバイオポリマーであるＩ＇ｍ　ｇｒｅｅｎバイオポリエチレンは、サトウキビの収穫の段階からポリマーの生産過程に至るまで、光合成によって大気中の二酸化炭素を除去し、さらに機械的・化学的にリサイクル可能なバイオポリマーに炭素を貯蔵するプロセスにおいて、カーボンネガティブを実現することで、カーボンニュートラルな社会の実現と気候変動の緩和に大きく貢献する。
　また同社は今年、ブラジルでのバイオポリマーの生産能力を30％向上させた。さらに、タイのＳＣＧ　Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ社と合弁企業を設立し、タイでの事業展開を通じてアジアにおけるＩ＇ｍ　ｇｒｅｅｎバイオポリエチレンの提供の拡大を目指している。
　Ｉ’ｍ　ｇｒｅｅｎバイオポリエチレンは、サトウキビ由来のエタノールから製造されたプラスチックで、生物多様性、労働者の権利、社会的責任、最善の農業慣行などの条件を満たす、責任ある調達プロトコルに従って調達されている。Ｉ’ｍ　ｇｒｅｅｎバイオポリエチレンは、食品や飲料の包装、パーソナルケア製品やホームケア製品、玩具、家庭用品、安全器具など、さまざまな製品に使用されている。