出光興産は10月25日、ビスフェノールA事業から撤退する決定をしたことを発表した。
ビスフェノールAは、フェノール、アセトンから合成される有機化合物で、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂、樹脂難燃剤などの原料として使用されている。
同社は、1991年に千葉事業所にてビスフェノールAを自社技術で商業化し、以来30年あまり、安全・安定操業と品質の向上に努め、事業を展開してきた。
しかしながら、近年、アジアにおける設備増設に伴って供給が過剰となり、事業環境は悪化していた。今後の事業方針について検討した結果、事業継続は困難との判断に至った。
今回の決定により、ビスフェノールA事業から撤退し、同社千葉事業所(生産能力:81千トン/年)内の製造装置の稼働を2024年10月までに停止する。
2023年10月26日