東レは10月31日、同社インド現地法人である Toray Industries(India)Private Limited (TID)に新設したエアフィルター拠点において、低圧損・高捕集効率・高性能に優れた、空気清浄機・自動車・エアコン・空調用のエアフィルター製品の生産を同月より開始したと発表した。
今回新設したTIDのエアフィルター拠点は、インドにおいて初の高性能フィルターのろ材用不織布からフィルター組み立てまでの一貫生産拠点となる。
同社グループは、2012年より中国の東麗合成繊維(南通) (TFNL)において、エアフィルター用不織布の生産を開始しているが、TIDを新たな拠点に加え、インド・中国の2拠点体制でグローバルに供給していく。
近年、インド国内では、大気汚染の深刻化、環境対応強化の意識の高まりから、さらなる空気浄化ニーズの高まりとともに、高性能・高品質エアフィルターの需要が増加するとみている。
同社は地産地消の考え方を基本に、現地での生産・技術開発・販売体制を構築し、現地ニーズを迅速に把握し製品開発に生かすことで、ユーザーの要求特性の高度化にスピーディーに対応していく。
同社は中期経営課題「プロジェクトAP-G2025」の基本戦略の一つとして「持続的な成長の実現」を掲げている。エアフィルターはその戦略に則り、安全な空気を届け、環境負荷低減に貢献する製品と位置付けて、事業拡大を推進している。
新たにTIDをエアフィルター事業拠点に加えることで、グローバルな環境負荷低減に一層貢献していく。
2023年11月01日