タキロンシーアイの2024年3月期第2四半期連結決算は、売上高が679億4300万円で前年同期比6・3%減、営業利益は23億9300万円で同22・5%減、経常利益は25億8800万円で同22・0%減、四半期純利益は18億8800万円で同1・4%増となった。
環境資材事業セグメントの売上高は265億7000万円で同3・1%増、営業利益は5億400万円(前年同期は800万円の営業損失)となった。
高機能材事業セグメントの売上高は104億5800万円で同10・4%減、営業利益は9億9300万円で同30・2%減となった。
高機能材事業は、半導体の在庫調整およびそれに伴う半導体製造装置メーカーの減産の影響を受け、製造装置向け工業用プレート、エンプラ材は減収となった。電子回路基板向けのナノ材料販売はDRAMを中心としたメモリー市況の低迷が続き、前年同期を下回った。マイクロモータは民生用機器など主要分野における在庫調整の影響を受け低調に推移した。一方、眼鏡フレーム用アセテート板の販売は、国内外のブランドメーカーからの引き合いが 旺盛で伸長した。
機能フィルム事業セグメントの売上高は87億4000万円で同29・8%減、営業損失は4億4900万円となった。
包材事業は欧米市場が低調、特に北米市場における流通在庫調整の長期化により北米・南米における生産販売が低水準となり、シュリンクフィルムは大幅な減収となった。一方、ジッパーテープの国内販売は前年並みに推移したが、欧州および中東市場をはじめとする海外販売は全般に低調で減収となった。
24年3月期通期の連結業績予想は前回発表を修正し、売上高が1460億円で前期比0・2%増、営業利益は62億円で同7・1%増、経常利益は63億円で同6.4%増、当期純利益は50億円で同103・2%増を見込んでいる。
2023年11月06日