住友理工の24年3月期第2四半期決算は、売上高が2978億7800万円で前年同期比16・5%増、事業利益は127億8300万円(前年同期は8億9400万円の損失)、営業利益は121億8800万円(前年同期は16億2100万円の損失)、税引前四半期利益は105億9500万円(前年同期は15億7200万円の損失)、四半期利益は58億2700万円(前年同期は47億9400万円の損失)となった。
事業セグメント別では、自動車用品の売上高は2702億900万円で同19・3%増、事業利益は117億8100万円(前年同期は19億8400万円の損失)となった。
外部顧客への売上高は、前年同期におけるサプライチェーン混乱・半導体不足等に伴う経済活動低迷からの回復や、主要顧客の生産台数増加に加えて、円安の進行による為替換算の影響もあり増収となった。事業利益は主に数量増加や生産効率化などで増益となった。
一般産業用品の売上高は276億6900万円で同5・0%減、事業利益は10億200万円で同8・1%減となった。
外部顧客への売上高は橋梁用ゴム支承は前年度から継続して堅調に推移。一方、プリンター向け機能部品は主要顧客の出荷台数減少で減収だった。事業利益は、原材料価格高騰分の売価転嫁が進んでいるものの、プリンター向け機能部品の売上減少などで減益となった。
所在地別にみると、日本の売上高は1152億円で同20・5%増、事業利益は44億円(前年同期は14億円の損失)となった。米州の売上高は867億円で同25・4%増、事業利益は21億円(前年同期は35億円の損失)、アジアの売上高は970億円で同4・0%増、事業利益は75億円で同22・2%増、欧州その他の売上高は329億円で同15・3%増、事業損失は14億円(前年同期は20億円の損失)となった。
24年3月期通期業績見通しについては、24年第2四半期の売上・利益の変動や円安の進行による影響などを反映し、いずれも上方修正した。これにより24年3月期通期の売上高は6000億円(前回発表100億円増、増減率1・7%増)、事業利益は280億円(同10億円増、増減率3・7%増)、営業利益は265億円(同10億円増、同3・9%増)、当期利益は119億円(同1億円増、同0・8%増)を見込んでいる。
2023年11月06日