豊田合成は11月2日、自社敷地内で整備しているビオトープが、生物多様性の保全区域「自然共生サイト」として、環境省から認定されたことを発表した。
同制度は、2022年の生物多様性条約に関する国際会議(COP15)で採択された目標「30by30」の実現に向けて、環境省が民有地などで生物多様性の保全が図られている区域を認定するもの。保全区域を拡大し、生態系の損失を食い止め回復させることで、人と自然との結びつきを取り戻すことをねらいとしている。
同社は、長期環境目標(TG2050環境チャレンジ)のひとつに「環境保全と自然共生社会の構築」を掲げ、ビオトープの設置、里山整備などに取り組んでいる。今回認定された平和町工場(愛知県稲沢市)のビオトープは、絶滅が危惧される希少な動植物などの定着を目的に、雨水の調整池を活用し2018年度に造成された。現在では、約95種類の動植物が生態系を形成している。
2023年11月06日