UBEは11月6日、24年3月期第2四半期決算発表会を開き、石川博隆取締役執行役員CFO経理・財務部長が説明した。24年3月期第2四半期売上高は2180億7900万円で前年同期比10・9%減、営業利益は52億2100万円で同38・7%減、経常利益は113億300万円(前年同期は27億4400万円の損失)、四半期純利益は90億1900万円(前年同期は12億5800万円の損失)となった。減収減益となったのは樹脂・化成品でナイロンポリマー、カプロラクタムの売上、営業利益が大きく落ち込んだことが大きかった。
セグメント別では、コンポジット事業やファインケミカル事業、エラストマー事業が含まれる樹脂・化成品の売上高は1202億円で同19・6%減、営業損失は24億円(前年同期は24億円の利益)となった。
同セグメントのうち、合成ゴム(BR、ポリブタジエン)のエラストマー事業は「販売数量は盛り上がりが見られず、状況はそれほど良いわけではない。ただ、スプレッドが拡大し、営業利益は一定の貢献が見られた」(石川CFO)と説明した。
また、合成ゴムの下半期見通しについては「数量は上半期と同様、それほど良いわけではない。利益についてもスプレッドは上期に比べて縮小する見込みであり、24年3月通期は例年程度に落ち着きそうだ」(同)と話した。
24年3月期連結業績予想に変更はなく、売上高は4840億円で前期比 2・2%減、営業利益は170億円で同4・9%増、経常利益は265億円、当期純利益は215億円を見込んでいる。
2023年11月07日