帝人の2024年3月期第2四半期連結決算は、売上高が5065億400万円で前年同期比0・8%減、営業利益は99億5100万円で同30・1%減、経常利益は100億2800万円で同49・8%減、四半期純損失は5億4100万円(前年同期は75億7500万円の利益)となった。
セグメント別では、マテリアルセグメントの売上高は21億5500万円で同3・2%減、営業損失は53億円(前年同期は58億円の損失)となった。同セグメントのうち、樹脂は減収減益だった。中国の景気回復遅延や欧州での経済減速影響などにより低調な需要が継続し、販売量が減少した。一方、原燃料価格下落で販売価格が低下するもスプレッドは概ね維持した。
複合成形材料は増収増益となった。前年度の原材料価格高騰に対する販売価格改定やコスト削減など、北米での収益性改善効果が発現した。北米での自動車販売台数は堅調に推移したが、一部プログラムでの需要減を受け、販売量は減少した。アラミド繊維は減収増益となった。販売価格改定及び天然ガス価格低下が収益に貢献した。一方、22年12月に発生した原料工場火災の影響が上期前半に残り、かつ一部生産設備の特殊補修部品の調達に時間を要しており販売量は減少した。 繊維・製品セグメントの売上高は1585億円で同横ばい、営業利益は70億円で同38・0%増。ヘルスケアセグメントの売上高が707億円で同9・3%減、営業利益は82億円で同46・4%減となった。
24年3月期通期の連結業績予想は、売上高が1兆300億円(前回発表200億円減、増減率1・9%減)、営業利益は350億円(変更なし)、経常利益は310億円(変更なし)、当期純利益は130億円(変更なし)を見込んでいる。
2023年11月07日