三洋貿易の23年9月期連結業績は、売上高が1225億9600万円で前年比10・2%増、営業利益は67億4000万円で同26・7%増、経常利益は71億4900万円で同13・5%増、当期純利益は48億3000万円で同12・4%増となった。
セグメント別では、化成品の売上高は382億9800万円で同1・5%増、営業利益は21億8500万円で同12・9%減となった。ゴム関連商品は販売単価上昇や戦略商品の拡販などで売上は前期比増加したものの、円安による仕入価格高騰や販売先の在庫調整などで利益は減少した。化学品関連商品は新規取扱商材の拡販などが進み、売上は前期比増加したが、市場の需要鈍化や円安による仕入価格高騰の影響を受け、利益は前期並みとなった。 ライフサイエンス関連商品は、香料、染料などが好調を維持したが、電材、機能性食品原料などが低調だった。
機械資材の売上高は470億4400万円で同29・5%増、営業利益は44億5000万円で同40・3%増となった。産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産回復が進んだことで、売上、利益ともに好調に推移した。機械・環境関連商品は、大型設備投資が控えられた影響などで低調だったが、保守・部品サービスの強化に努めた。科学機器関連商品は、耐候性・腐食試験機、粒子分散測定機器などが堅調に推移した。 コスモス商事が取扱う資源開発関連商品は、地熱関連機材が好調で、石油・ガス関連機材も堅調だった。スクラ ムが取扱うバイオ関連機器は好調に推移した。ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は復調した。
海外現地法人の売上高は360億3900万円で同2・6%減、営業利益は13億4700万円で同9・0%増なった。Sanyo Corporation of Americaは、フィルム関連は堅調だったが、自動車関連は低調だった。三洋物産貿易(上海)は、リチウムイオン電池関連は堅調に推移したものの、自動車関連は低調だった。Sanyo Trading Asia(タイ)は、自動車関連が好調だった。Sun Phoenix Mexicoは、自動車関連が堅調だった。Sanyo Trading Indiaは、ゴム関連が好調だった。Sanyo Trading (Viet Nam)は、景気の落込みの影響を受け、低調だった。PT.Sanyo Trading Indonesiaはゴム関連が好調だった。
24年9月期の通期連結業績予想は、売上高が1260億円で前期比2・8%増、営業利益は60億円で同11・0%減、経常利益は62億円で同13・3%減、当期純利益は40億円で同17・2%減を見込んでいる。
2023年11月08日