住友理工は11月8日、11月15日から名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される「第28回からくり改善くふう展 2023」に出展すると発表した。
同展示会は、発想の転換によるシンプルな「からくり改善」事例から、複数のからくり機構を組み合わせた精巧な改善事例まで、モノづくり企業がお互いに学び合う場として、日本プラントメンテナンス協会が1994年より開催しており、同社は第20回から出展している。
展示品については、同社が策定した「2029年 住友理工グループVision(2029V)」の目標に掲げている「高い志を持ち、未来を切り拓く自律型人材の育成」を達成するため、社内選考を経て選抜した作品を出品している。
展示品は、4点。1つ目は、住友理工小牧製作所(愛知県小牧市)の作品名、シュー・ストン。中間仕掛品の軽減を目的に作製した装置デ、加硫工程・塗装工程の排出受け取り部の高さが異なっても、それぞれの高さに対応できパレット単位で引き取り受け渡しが可能となる。
2つ目は、住理工FCシール(愛知県小牧市)の、作品名、クイックターン・オープン・シュート、RE(L)ADY-GO レディーゴー。重筋作業軽減を目的に作製した改善装置で、作業台に配置した専用箱から原材料を仕分ける際、楽に取り出すことができるよう工夫している。
3つ目は、住理工山形(山形県米沢市)の、作品名、押すくーる。製品が載った重量のあるパレット移動をコントロールすることができ、受け取り側の作業者がペダルを踏むことで、手元まで運搬できるシステムとなっており、ワイヤーを用いたからくりで組み込んでいる。
4つ目は、住理工九州(大分県豊後高田市)の、作品名は、からくり段バラシ。運搬台車から材料が載った箱を設備内へ投入する装置で、積み下ろしによる作業負担を、リンクやテコ、滑車を用いたからくり機構により、軽減することができる。重筋作業となっていた積み下ろしを人の手で行わなくなったことで、安全性も高まった。
展示会名は、第28回からくり改善くふう展2023、会期は、11月15日~16日、会場は、ポートメッセなごや第3展示館となる。
2023年11月09日