パテント・リザルトは11月8日、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ゴム製品業界 特許資産規模ランキング2023」を発表した。
2022年4月1日から2023年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。
その結果、1位は住友ゴム工業、2位はブリヂストン、3位は横浜ゴムとなった。
1位となった住友ゴム工業の注目度の高い特許には、「ゴムとの接着性を向上させた複合コードを用いたタイヤ」や「操縦安定性及びノイズ性能を向上させることのできるタイヤ」に関する技術が挙げられる。前者の技術は、日本出願のほか、中国、アメリカ、欧州特許庁への出願もみられる。
2位のブリヂストンは、「低燃費性及びウェットグリップ性のバランスに優れる空気入りタイヤ」や「空洞共鳴を抑制しつつ、放熱性と重量バランスとを良好に両立できる空気入りタイヤ」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられる。
3位の横浜ゴムの注目度の高い特許には、「操縦安定性、低転がり抵抗性、ウェットグリップ性能、低ロードノイズ性および高速耐久性に優れた空気入りタイヤ」や「氷上性能を向上しながら、乾燥路面における乗心地性能を向上することを可能にした空気入りタイヤ」などに関する技術が挙げられる。
4位はTOYO TIRE、5位は住友理工となった。TOYO TIREは「乾燥路面での操縦安定性能を確保しつつ、氷雪路面でのトラクション性能及び操縦安定性能を向上させた空気入りタイヤ」、住友理工は「防振特性および免震特性を有するゴム支承体の側壁を形成するためのゴム組成物」などが、それぞれ注目度の高い特許として挙げられる。
詳細は、ランキングデータ「ゴム製品 特許資産規模ランキング2023」から閲覧できる。
2023年11月09日