ランクセスが製品群拡充 イオン交換樹脂レバチット

2023年11月09日

ゴムタイムス社

 ランクセスは11月8日、マクロポーラス型の陰イオン交換樹脂の新製品「レバチット モノプラス TP109」を発表し、パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)などの汚染物質をその含有水から効率的に除去する選択性樹脂の製品群を拡充したことを発表した。この新しい樹脂は、2023年11月6日から9日にオランダのアムステルダムで開催されている国際見本市「アクアテック・アムステルダム2023」で初めて公開される。
 「レバチット モノプラスTP109」は、さまざまなPFASのみならず、硝酸塩、臭素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩などの錯陰イオンも効率的に結合させ、汚染水から確実に除去することができる。さらに、濃厚水酸化ナトリウムから塩素酸塩を除去することさえ可能。
 同社は、今回発表した「レバチット モノプラスTP109」に加え、すでにPFASを除去するための選択性樹脂の製品群を提供しており、これらを前洗浄とファイナルポリッシングのために組み合わせることもできる。
 粒度分布を有するゲル型の強塩基性陰イオン交換樹脂「レバチットTP108DW」は、PFAS、特にこの物質群の短鎖メンバーを、10ppb未満の領域でも、その極めて高い選択性により、ppt(濃度1兆分の1)領域まで除去する効果がある。
 弱塩基性でマクロポーラス型の陰イオン交換樹脂としては、もう1つの選択性樹脂である「レバチットMP62WS」がPFASに対して中程度の選択性を示す。1・7eq/L(リットルあたりの当量)以上の高い総交換容量と処理能力の高さにより、汚染源の近くに見られるような重度に汚染された浸出水の前処理に最適。この樹脂も効率的に再生でき、その場合水酸化ナトリウムを使用する。
 「レバチットK6362」は、強塩基性陰イオン交換樹脂で、「レバチット モノプラスTP109」または「レバチットMP62WS」を最初の浄化段階で使用する2段階プロセスにおけるファイナルポリッシングに使用できる。

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