NOKが11月8日に発表した24年3月期第2四半期決算は、売上高が3542億3900万円で前年同期比0・4%増、営業利益は48億6300万円で同20・5%減、経常利益は163億8900万円で同1・0%減、四半期純利益は121億8100万円で同19・6%増となった。
セグメント別では、シール事業の売上高は1794億9400万円で前年同期比4・7%増、営業利益は83億1700万円で同4・6%減となった。自動車向けは半導体の部品不足で落ち込んでいたが、国内を中心に自動車生産が回復したため、自動車向けの販売は増加した。一般産業機械向けは、中国での景気鈍化の影響が大きく、販売が減少した。営業利益は経済活動の正常化に伴う経費の増加などで減益だった。
電子部品事業の売上高は1611億7100万円で同3・3%減、営業損失は35億7200万円(前年同期は34億1200万円の営業損失)となった。車載バッテリー用途を中心に自動車向けの販売が増加したほか、為替影響による押し上げ効果があった。ただ、市況の低迷でハードディスクドライブ(HDD)向けの販売が減少したほか、スマホ向けも減少し、売上高は減少した。
その他事業の売上高は135億7200万円で同7・8%減。営業利益は1億1900万円で同85・5%減。事務機向け製品の海外での販売が減少したほか、特殊潤滑剤の需要が減少した。
なお、同日開催した決算説明会で、同社の鶴正雄社長が今年度からスタートした中期経営計画(23年度~25年度)の進捗状況を説明した。
中計では同社が抱える課題に対して、4つの重点項目
2023年11月09日