バンドー化学の24年3月期第2四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が539億2700万円で前年同期比3・3%増、コア営業利益は37億5800万円で同3・0%増、営業利益は45億1500万円で同3・3%増、四半期利益は36億7100万円で同2・9%増となった。
セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は262億7000万円で同9・5%増、セグメント利益は18億2000万円で同18・6%増となった。国内は自動車生産台数の回復にともない、補機駆動用伝動ベルトの販売が増加したが、補機駆動用伝動システム製品の販売が減少した。
海外は中国で景気減速の影響は受けつつも、自動車生産台数は前年度を上回る状況で推移し、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が増加した。
欧米も補修市場向け製品の販売が増加した。また、アジア地域でも四輪・二輪車メーカーの生産は総じて回復傾向にあり、補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。
産業資材事業の売上収益は185億1800万円で同0・4%減、セグメント利益は18億9600万円で同0・1%減。一般産業用伝動ベルトは、国内では民間設備投資の減少により産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外は欧米で産業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、中国・アジアで農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。
運搬ベルトは、国内においてコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。
高機能エラストマー製品事業の売上収益は69億3200万円で同8・1%減、セグメント損失は7600万円(前年同期は2億4100万円の利益)となった。機能フイルム製品は、国内で非住宅関連の需要が停滞したこともあり、建築資材用および工業用フイルムの販売が減少した。精密機能部品は、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。
その他の事業の売上収益は26億3400万円で同7・6%増、セグメント損失は4700万円(前年同期は1200万円の損失)となった。
24年3月期連結業績予想は、売上収益、コア営業利益、営業利益は据え置いたが、当期利益は上方修正した。売上収益1050億円、コア営業利益75億円、営業利益87億円、当期利益63億円(前回発表から3億円増)を見込んでいる。
2023年11月09日