合成ゴム関連の売上増加 大阪ソーダの4~9月期

2023年11月10日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの2024年3月期第2四半期決算は、売上高が466億2200万円で前年同期比10・2%減、営業利益は49億1700万円で同49・4%減、経常利益は60億200万円で同44・5%減、当期純利益は40億4200万円で同46・1%減となった。
 セグメント別で見ると、基礎化学品の売上高は182億6600万円で同13・0%減となった。クロール・アルカリは、水島工場の製造設備不具合の影響や需要低下により一部製品において販売数量が減少したものの、原燃料価格高騰に伴う製品価格の上昇もあり、売上高は増加した。エピクロルヒドリンは、製造設備不具合の影響による販売調整に加え、エポキシ樹脂の需要低下や海外市況の軟化により、売上高は減少した。
 機能化学品の売上高は134億7700万円で同11・3%減となった。合成ゴム関連では、エピクロルヒドリンゴムは自動車生産台数の回復に伴い、売上高は増加した。アクリルゴムは国内外で新規採用が進んだため、アジア向けを中心に売上高は増加した。ダップ樹脂は、中国向けは堅調に推移したが、国内および欧米での需要低迷により、売上高は減少した。 アリルエーテル類では、欧米および中国で塗料用途を中心としたシランカップリング剤向けの需要低下に加え、市況の軟化により、売上高は減少した。
 24年3月期の連結業績予想は直近から変更はなく、売上高は1050億円で前期比0・8%増、営業利益は100億円で同35・7%減、経常利益は111億円で同35・3%減、当期純利益は75億円で同29・1%減を見込んでいる。

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